ハイスペックな建築に手作業の生活 モノではなく心の豊かさ

デジタル革命の時代今やあらゆるものが自動化や省略化により今まで
人間が行っていたことが自動化などになっている。
あと何年先かはわからないけど、そう遠くない日には、車は自動運転になり、
家電はAIとIOTによりたくさんの情報を持ち人に提案して、
扉はスマート建材にかわり自動で開く、住まいは主人が帰ってくると開錠してくれ、
自動で明かりは点灯し、室内は自動で快適な温湿度になっている。

住宅は限りなくCO2排出を抑えたCO2排出ゼロ住宅。あらゆるものがすべての人の手に入り、
すべての欲求を満たしてくれる。
そう遠くなないでしょう。人や世間を観察していると面白い。あらゆるものが便利になっている。
建築は大きい。大きすぎるからその波は遅くやってくる。まずは機能が優先。そしてデザインでの差別化。
決まってそうである。
まずは機能に人は集まり、飽きると今度はデザインに移る。
それはすべての人が持っているスマートフォンの歴史からもわかる。

建築も少しずつそう変化する。建築は大きすぎるし一度建てたら替えはきかない。
だから慎重になる。着せ替えのようになれば良いけど。
建築の機能とは・・・安全、安心、快適・・・それ以外の欲求は建築ではない。
設備や人が持っているデバイスである。
では具体的に建築の快適とは一つあげれば温湿度ではないか。それは空調システムでできる。
しかし冷房負荷を考えるとパッシブデザインになる。
これは建築の機能である。体感のデザインである。
エネルギーを使わない負荷の少ないことが身体的にもお財布にも快適である。

これからの建築に求められるのは、
①地震にも強い建築
②断熱性能の高い低炭素建築
③自然エネルギーを考えられた建築
④あらゆるデバイスに対応した建築
など。そう考えるとまずはデザインではなく機能。
デザインは趣味趣向になり差別化で人の満足度を上げるもの。
ものすごくハイスペックな建築はただの四角い箱でもよい。デザインはその次。

そしてすべて自動化。これは正直無いと思う。あらゆる物があふれる時代、
人は自分ですることの豊かな生活を求めているから。
ハイスペックな建築に手作業の生活。必要に応じて自動化。
私たちの分野はハイスペックな建築を考えつくり、
そこに手作業の生活をどう納めるか。そしてつなげていくこと。
自動化は人それぞれ様々なのですべてが自動化はないような気がする。

関連記事

2020年2月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
242526272829  

アーカイブ

PAGE TOP